作品の面白さは言うに及ばず、とにかくDVD黎明期に発売されたこの作品のDVDBOXとの段違いの画質の良さに全巻買いなおしました。BOXを購入されている方も是非一度見てみて下さい。驚きますよ。
ラナの故郷、ハイハーバーおすすめ度
★★★★★
この巻では、はじめてラナの生まれ故郷である、ハイハーバーが出てきます。
人々は皆働いて生活し、麦作中心ののどかな田園生活をおくっています。
しかし、そんな所にも「規律に従わないはぐれ者」オーロがいます。
オーロにコナンとジムシーが捕らわれた時、ラナは一番大切にしていた
母親の形見である宝石を差し出します。
のどかな田園でも、対立があり、策略がある。
そんな現実を宮崎監督ははっきり見せてくれます。
また、ここで初めて出てくるフライング・マシンは面白い発想です。
反重力によりゆっくり飛ぶ未来の飛行機。
コナンの中で2隻でてきますが、最初のものは数人乗りで、
茶碗のような形をしています。
次に出てくるのは、飛行機型で、10人くらい乗れるスペースがあ�!�、
簡単な台所もついています。
おそらく建造当時、観光に使われていたと思われるものです。
ロボノイドという、人間が乗って動かすロボットとともに、
宮崎監督の発想の面白さには感服します。
普通の生活おすすめ度
★★★★★
冒険活劇のヒーローやヒロインは、いわゆる「親の顔がみたい」とか「普段何をして食べているのか」といわれて答えられないことが多いものです。
第4巻では少女ラナの生まれ故郷での物語。
普通に暮らし、普通に規則や規律を守り、普通に「困ったやつ」がいる世界。
こうして、未来少年コナンの日常も、私たちの生活とはさほど違わないのだといううまい演出。
私もハイハーバーで暮らしてみたい。
そんな宮崎駿の冒険活劇のルーツ、第4段。おすすめです。
『未来少年コナン』の基礎知識 その4おすすめ度
★★★★★
第11話ではフライング・マシンが初登場。反重力により飛行する乗り物で、屋根には展望装置まで付いている。茶碗蒸しの器みたいな外見も相まって、のんびりした乗り物に思えるが、その堅牢さから考えると、戦闘にもじゅうぶん耐えそうではある。してみると、展望装置とおぼしき部分も、実は銃座として使うために設計されたのかも知れない。
第13話からは、ラナの故郷・ハイハーバーに舞台が移る。平和でのどかな国であるが、決して楽園ではない。そのことは作中でも明確に描かれている。暴れ者のオーロとその一味ばかりがハイハーバーの危機ではない。慣れぬ労働に耐えかねたダイス船長の行動は、我々の胸にこたえる。平和な日常を維持することのつらさ、きびしさ。
宮崎駿は、数々の作品でユートピアめいた世界を描いてきた。本作ではハイハーバーがもっともそれに近いものだろう。しかし、宮崎が描くユートピアは、常に「大崩壊のあとに築かれた」か、でなければすでに失われたものとして描かれている。その現実認識をニヒルとみるか、夢想的とみるかは、意見が分かれるところだろう。いずれにせよ、宮崎のユートピア像に苦さと暗さがつきまとう点は、注目すべきである。
概要
『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』などで独特の世界観を表現する宮崎駿監督が手掛けた、初期の名作TVアニメ。ラナは叔父であるラオ博士と再会を果たすが、追手が迫ったコナンはサルベージ号から脱出する。第11話「脱出」他、全4話を収録。
内容(「Oricon GE」データベースより)
アレグザンダー・ケイ原作の小説「残された人びと」を、宮崎駿の演出でアニメ化した、名作SFアニメが待望のDVD化! 第11~14話収録。