素晴らしき未完作おすすめ度
★★★★★
タイトルからしても、手塚は、北一輝の生涯を中心に「アドルフに告ぐ」のような一大絵巻を描くつもりだったと考えられる。もし完成していれば単行本5冊くらいになったであろうが、それがやむなく2冊で終わってしまったのは残念としか言いようがない。
しかしこの2冊からだけでも、当時の東アジアを舞台に渦巻いていた権力や暴力の流れが迫力たっぷりに伝わってくる。姫三娘という狂言回しの設定も天才手塚らしく見事である。
本書の下巻は、三娘が北と出会い、そして北がいよいよ政治の世界に足を踏み入れるところで終わっている。北はまだ20代前半である。このあと大逆事件を辛くも逃れた北は中国に渡り、辛亥革命を肌で経験することになる。物語はこれからどんどん面白くなるはずだったのだが、手塚のいない今、これから先は自分で歴史書をひも解いていかねばならないのだろう。
タイトルの意味はなんだろう?おすすめ度
★★★★☆
中国清朝時代に起きた義和団事件から物語は始まり、
舞台は日本へと移行していく。実在の人物に架空の人物をぶつけて話を魅力的かつ軽快に描いているのは、さすが手塚治虫といったとことか。
タイトルの意味は読んでいくと判明するが、最後が不満なので★ひとつ減点。
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