手塚ワールドで味わう旧約聖書おすすめ度
★★★★★
それが邪道と誰が決められようか。アニメによっても、聖書に書かれている言葉が引用され、その内容がイメージとして広げてくれているならば、ここからも聖書の世界に入ってゆくことができる。
手塚治虫がこの世を旅立って20年近くなるが、いまだに手塚漫画は多くの読者に愛されている。その中では少し地味なものに「旧約聖書物語」がある。
「はじめに神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いた。神は言われた。〈光あれ〉こうして光があった」…カラー絵によって天地創造の世界を描くのは、手塚の独壇場であり、大人もこの世界に引き込まれていく。続いて、アダムとエブが禁断の木の実を食べて、エデンの園を追放される場面もリアリティがある。
「ノアの箱船」をどう描くかも注目されるところであろう。本書表紙絵に載せられている。普通想像するのより大きく、ごてごてしている。現代のボートふうでも、客船ふうでもない。聖書の記述をよく読めば、納得がいく。40日の大雨、洪水を経て、たどり着いた大地で生き物たちが代々とこしえに生きていける契約の印がおされる。
「バベルの塔」をどのように描くか、ずいぶん苦心したようである。手塚漫画を一例として、我々もまた自分の聖書物語を自分なりに描いていいのではなかろうか(雅)
正直期待外れです。おすすめ度
★★★☆☆
私は手塚作品が大好きです。どれも非常にストーリーが奥深く、読み終わったあとの余韻が大きいのです。佛教の祖、釈迦を描いたブッダも同様、大きな感銘を受けました。そのつもりで読んだら、がっかりしました。ストーリーは一話一話全く別になっているので、それぞれがあっさり終わってしまうし、加えて絵はアニメーションで見ずらいし。よってこの作品を購入されるなら、手塚作品としてではなく、本当に旧約聖書の入門書としてのつもりでないと、悲しい結末になるかと思います。
旧約聖書の俯瞰に最適おすすめ度
★★★★☆
旧約聖書の解説本はたくさんあります。これは手塚治虫による旧約聖書物語。フルカラーで旧約聖書の初心者にもとっつきやすい内容になっています。決して写実的とは言えません。手塚ワールドに抵抗のある読者の方は、好き嫌いがはっきりすると思いますが、一度通読されることをお薦めします。文字だけでは印象として残りにくい話も、絵という視覚的な助けがあれば、記憶に残りやすく、そのためには有用な書物であると思います。