この本一冊で、例のドストエフスキーの罪と罰の大体のストーリー展開が分かるので、原作を読む前にこれを読んでおくといいと思います。よく出来ています。
驚きだ!おすすめ度
★★★★★
なるほど手塚治虫本人もあとがきでこの作品を「稚拙」といっている。
私も読んでる途中から、というより前半ですでにラスコーリニコフの
予想外に起きた第二の殺人がなかったところに違和感を感じたり
後半でもいきおい省略されすぎた感があった。しかし漫画という手法で
「罪と罰」を描くというのは驚きである。
まずドストエフスキーの作品は何がしかの教養等に興味がなければ、そう簡単に
手を出さない作品である。思うに手塚治虫の生きた時代はある種の教養主義が
残っており、漫画家にも知性があった時代、あるいは大人として子供たちに
おぼろげながらも「よき」ものを伝えたい、見せたいという「意志」があったのであろう。
したがって、ドストエフスキーの「罪と罰」を改悪させすぎだ!
と嘆くよりも、(自身も稚拙といってるように)手塚の世界文学を子供らに
伝えたいという大人の「姿勢」「意志」という側面を大いに斟酌すべきでは
ないだろうか?
台詞が少ないがそれ故に緊迫感が伝わってくるおすすめ度
★★★★☆
ドストエフスキーの著書「罪と罰」を漫画化した本
(活字本は長編)ではありますが、おもしろいです。
漫画を馬鹿にしている人の気が知れないぐらい漫画
は手に取りやすい情報源です。
"こち亀"にも出てくるぐらい、有名な「罪と罰」を
一度でいいから読んでみようと思いましたが、さす
がに活字は手が出しにくいので、漫画に飛びつきま
した。
手塚 治虫さんはさすがすごい人だと感心します。
台詞が無くても場面場面の臨場感を出してくるのだ
から、活字本を読んでいなくても「罪と罰」を知っ
た風になることが出来ました。
吉川 英治さんの活字を漫画にした横山 光輝さんも
すごいですが、活字本よりも漫画本の巻数が多すぎ
でした。しかし、この本は違います。
長々とした何冊もある活字本の「罪と罰」を少ない
ページ数で1冊にまとめ上げたのですから、手塚 治
虫さんには頭が下がります。
活字本はいやだけども、一生に一度でいいから「罪
と罰」を読んでみたいという方は、この本をお薦め
します。
それと、単行本よりも、文庫本をお薦めします。
ぜひ、機会があれば活字本にも挑戦したいと思い、
挑戦したところ登場人物が全然違う扱いを受けてい
る人がいる。
それは(活字本を)読んでからのお楽しみ。
原作と比べて・・・・・おすすめ度
★★★★☆
原作を読んだ後に、さらに理解を深めようと思って読みました。
初めに、あの長編の原作が、たった130ページ位にまとめられているのが少しショックでした。
原作をかなり浅くしたようなものになっており、作品の中でのキーポイントであるスビドリガイロフは安っぽい役柄に変わっていたりして、かなり脚色が加わっています。
しかし、ラスコルニコフとポルフィーリの対決は原作同様に、スリリングで興奮します!!
初めに漫画で読んでから、原作を読むのも良いと思います。
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